2009年3月16日月曜日

講談社現代新書『なぜ日本人は学ばなくなったのか』

著者:齋藤孝
発行:講談社

タイトルが内容のすべてを表しています。まさに、齋藤孝さんが若い人たちに向けて書いたメッセージです。

学びに対して、教養に対して、あこがれを抱くこと。この本での言葉を借りれば『「リスペクト」という心の習慣』を身につけることの重要性を、手を変え品を変え幾度も訴えています。

同じような危機意識を持ち、同じような警鐘を鳴らしている方がたくさんいらっしゃいます。
けれども、齋藤孝さんのようにストレートに危機感を文章にし、その思いをストレートに表現している本を他に知りません。

思うに、「教育」とは「国の財産」です。目に見えないけれども、りっぱな「資源」です。天然資源は使えばなくなりますが、この目に見えない「資源」は、使えば使うほど、磨けば磨くほど、強くたくましく立派になります。
歩かなければ足腰は弱くなるし、堅いものを食べなければあごは弱くなります。けれども、足腰もあごも、そして知性も鍛えれば強くなります。

齋藤孝さんの提唱、一朝一夕には実現できるものではありません。知性に対するあこがれという心の問題から始まり、読書の習慣化、そして思考することや発言・表現まで昇華させないといけません。

これを考えると、大人こそがしっかりすることから始めないといけないと感じます。まずはリスペクトされる大人になること。これが第1の課題であると思うのです。

それを考えると、この本、若者に向けて書いてあると同時に、大人に対する応援歌にも聞こえてきます。もしくは「大人よ、しっかりしろ」という叱責にも聞こえます。

あとがきにあったある1文に心が留まりました。内容がわかるように後の文も引用します。

心だけポジティブになるというやり方では、現実を目の前にしたときに、脆い。技があってはじめて、本当の自信が持てる。

「現実を目の前にしたときに」と「脆い」の間のテン。このテンがなくたって何の不自然さも感じません。逆にテンがあることで間が生まれています。この一呼吸に齋藤孝さんの強い想いを感じます。

巷には「ポジティブ」を勧める本があふれています。前向きでありさえすれば世の中は渡っていける、そんな風潮です。もしくは、手軽なノウハウ本、「楽して○○できる」ことを賞賛する本もあふれています。思考の放棄、お手軽なのが一番、そんな方向への大きな流れができてしまっています。
そんな流れに対して、はっきりと「No」とつきつけ、そして自分自身がしっかりするしかないというメッセージが色濃く出ています。「テン」の一呼吸からそんなことを想像してしまいました。

13ページにわたる長い長い、そして想いと気合いの込められたあとがきの最後に「若い人たちへのメッセージ」とあります。部分引用といえない分量ですが、ぜひ記録しておきたい! 問題がありそうですが、引用してしまいます。このメッセージに心引かれたら、ぜひこの書籍を手にとって欲しいと想います。

 学ぶエネルギーが発散されている人・場所に集いたまえ。
 友に対しては、上に向かって飛ぶ、「向上心の矢」として接したまえ。
 学び合い、新たな「気づき」が生まれる瞬間こそ、人生の祝祭と感じ、拍手と歓声で、その「祭り」を祝いたまえ。
 自分を支えてくれる「技」を磨き、その技で他の人を幸福にすることを生きがいとしてくれたまえ。
 「わからなさ」に出会った時、「関係ない」と切り捨てずに、踏みとどまって理解しようとしてほしい。
 自分の価値にゆらぎを与えてくれる「自分とは異質の他者性の高いもの」こそ、自分を高めてくれるものとして大事にしてほしい。
 日本の先人たちがどれほど学ぶことに燃え、それを楽しみとして生きたか。それを誇りにしてほしい。
 そして、つらい時、くじけそうな時は、「雨ニモマケズ」を全文つぶやき、宮沢賢治マインドを心の灯としてともしてほしい。

久しぶりに齋藤孝さんの著書を読みました。一時期、自分の中で「齋藤孝さんブーム」が起きていて、齋藤孝さんの本を追いかけていたものでした。シリーズというわけではありませんが、『○○力』なんていう本もよく読みました。

齋藤孝さんの著書を読んでいると、下積み時代(報われなかった時代というのかもしれませんが)に培った地力が他の人と違うように思います。
本の点数が増えてくると、どうしても「どこかで読んだ感じ」が拭えません。
けれども、齋藤孝さんの場合はいまだに新鮮な素材、目新しい切り口を提供し続けています。
これって、ちょっとやそっとじゃ真似できるものではありません。

読みはじめの時は存在すら意識していなかったのですが、読み始めたら無性に「3色ボールペン」が欲しくなりました。赤・青・緑に色分けしたい衝動にかられたのです。書いているご本人も書きながら意識しているのだろうなと、思わずうなってしまいました。

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2009年3月12日木曜日

朝日選書『中学生からの作文技術』

著者:本多勝一
発行:朝日新聞社

武田徹さんの『調べる!、伝える!、魅せる! 新世代ルポルタージュ指南』がきっかけで本多勝一さんの著書に興味を持ちました。様々なところで引用されている『日本語の作文技術』を読みたかったのですが、近所の図書館になく、こちらの『中学生からの作文技術』を手に取りました。

『調べる!、伝える!、魅せる! 新世代ルポルタージュ指南』でも指摘されていたとおり、「修飾語の順序」と「テン・マルの打ち方」のルールが明快で参考になりました。

細かいルールがいくつかあるのですが、そのエッセンスだけ無理矢理抜き出せば、次のようになります。

修飾語は長い順に並べ、このルールに反するときにテンを打つ。

これにつきます。

修飾語については感覚で並べていたので、こういう指針があると迷ったときに助かります。また、個人的に決めているテンのルールは、接続語の後のテン、重文になるときの間の点、長い主語の後のテンなど、いくつか決めて打つようにしています。

「第七章 無神経な文章」「第八章 リズムと文体」の域にはまだまだ到達できそうもありません。名文と呼ばれる文章をもっともっと呼んで、自分に取り込んでいくのが先決だろうと思います。その上で自分で表現することにチャレンジしていきたいです。

目標ができ、たくさんのいい刺激を受けることができました。文章術関連の本をいろいろと探してみようと思います。

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光文社新書『漢字三昧』

著者:阿辻哲次 ※辻のしんにょうの点は2つ
発行:光文社

『部首のはなし』『部首のはなし2』に続き、阿辻さんの著書を読みました。
中国・日本の漢字の歴史を幅広く取り上げ、漢字の魅力を伝えています。

一番インパクトがあったのは、p.80~81にあった中国で使われているという元素の周期表。各元素が漢字1字で表されているのです。

この周期表をみるほとんど形成文字で漢字が作られているのがわかります。
(形成文字とは、意味を表す部首に音を表す部分を組み合わせてできた漢字です。)

気体を表す漢字には「気」の「メ」の部分に様々なパーツがかかれています。
例えば、フッ素であれば「気ーメ+弗」、クリプトンであれば「気-メ+克」。雰囲気をよく伝えています。

液体を表す漢字には「さんずい」が使われています。
臭素であれば「さんずい+臭」。実にそのままでわかりやすいです。

固体は金属元素と非金属元素で部首が異なります。金属元素には「金へん」(ただし、中国で使われる異体字になっています)が、非金属元素には「石へん」がそれぞれ使われています。
金属元素のナトリウムは「金+内」、マンガンは「金+孟」。非金属元素で、炭素はそのまま「石+炭」、テルルは「石+帝」。

日本語での発音でも理解しやすいものを例として取り上げましたが、中国語を知っている人はもっと楽しめるのでしょうね。

なお、金属であるにも関わらず常温で液体である水銀。「金へん」なのか「さんずい」なのか。どちらでもなく、「エ」の下に「水」を重ねた漢字で表されています。「エ」の部分に金属を表す意味があるのでしょうか。想像してみると楽しいです。

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2009年3月9日月曜日

光文社新書『非属の才能』

著者:山田玲司
発行:光文社

漫画家の山田玲司さんによる初の新書です。

この本を読むに至ったきっかけは、マンガ喫茶で見つけた『絶望に効く薬』という漫画です。『絶望に効く薬』とは、筆者の山田さんが各界で活躍している人へ希望を求めてインタビューをし、それを漫画に起こしたものです。

この漫画が連載されている『週刊ヤングサンデー』は普段読むことがないので、コミックスを見るまで存在を知りませんでした。ひとたび読んで面白さに気づき、その後既刊の14巻まで一気に読み切ってしまいました。

新書『非属の才能』は、そんなインタビューしている中からヒントを得て書き上げたとのことです。

この『非属の才能』を読んでいて、著者山田さんに関する疑問がようやく解けました。その疑問とは「山田玲司さんはどうしてこんなにも自信にみなぎっているのか」ということです。
周囲からは漫画家をやめるよう否定されてきた山田さん。ただ1人、母方のおばあさんの「みんなはいろいろ言うと思うけど、おばあちゃんは玲ちゃんは漫画家になれると思うよ」という発言が、山田さんの自信になったと述懐しています。
別のページでは子ども時代、お父さんから未完成な人間ではなく、1人の独立した人間として見てもらえたことも書いています。

漫画の中での発言、込められたメッセージ、刺激的で敵を作りかねないものを多く含みます。誤解されて当然の描き方も目に付きます。風当たりも強いだろうと思います。
けれども、幼少期のこういった経験が風当たりにも負けないタフな原動力になっているのだと、非常に納得しました。「無条件の自信」なんだろうと思います。

本書を通して伝えたいメッセージには満足いきました。
数多くの人の影響を受けながらも、それをオリジナルの言葉で一生懸命伝えようとする姿勢に心惹かれます。どこかから引用して切って貼りつけただけの巷にあふれる人生訓なんかより、はるかに力があります。

感心したことの1つに、「読書に対するスタンス」があります。
山田さんは明快に100冊の本を読むよう勧めています。手当たり次第100冊も読めば、人生に影響を与えるバイブルのような本に出会えると断言します。そして気持ちよくこう続けます。

「本なんて読んでなんの意味があるの?」などという人間は、まず間違いなく、続けて一〇〇冊もの本を読んだことのない人間なので、相手にしなくていいだろう。

切れ味鋭く切り込んでいて、ほれぼれする文です。

その後に読者に対し注意を呼びかけていて、この注意が本質的で、非常に気に入っています。その注意とは「文豪の作品を避けない」ことと「解説を読んで作者や時代背景をつかむ」ことを勧めています。「読みなさい」と強く主張するのではなく、「しない方がいい、した方がいい」とソフトに提案しつつも、しっかりとそのメリットを伝えようとしています。
僕自身、文豪の作品への接点がまだまだ少なく、もっと積極的になりたいと思わせてくれました。

全体として伝えたいメッセージに耳を傾ければ、発見がたくさんあります。
細かいところ、些末なところ、論理的な飛躍など目をつくところも多いのですが、そこには目をつむる方が、全体を損なわず読めます。数学で言うところの「逆」「裏」をとって誤解しそうになる表現にも気をつけなければなりません。
それを乗り越えてでも読む価値がある1冊でした。

漫画家デビュー20年を越えて、ますますノリに乗っている山田玲司さん。末永くがんばっていただきたいと思います。

(追伸)
山田玲司さんの文章を読んでいて、形式段落の短さが気になりました。1文1段落になっているところがとにかく多いのです。細かく話題が変わっていきながら、全体で大きな意味を持ち、結論に向かっていく独特の文体。
なんとなく漫画のコマ割を連想しました。1段落が1コマ。いくつかの形式段落から意味段落ができますが、コマを集めてページを構成するのと同じです。
この山田さんの文体、漫画家が書くからこその文体なのでしょうか。いわば「職業病」的なものだととらえていいのでしょうか。他の漫画家の文章にも注目したいと思います。

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中公新書ラクレ『調べる!、伝える!、魅せる! 新世代ルポルタージュ指南』

著者:武田徹
発行:中央公論新社

「ルポルタージュが書ければ、何だって書ける!」--この大看板の元に、ルポの書き方を多角的に解説した本です。

元々、著者の武田さんがこの本を書くことになったきっかけは、「メディア教育」「メディア研究」に安易に流れる大学への「怒り」や「憤慨」だったとのことです。
けれども、僕はそんな思惑とは関係なく、「表現」への新しいアプローチを教えられた気がしています。

世に出回っている「文章術の解説」「表現法のテキスト」は、どうしても行儀がよすぎて、なんとも居心地の悪さを感じていたものでした。なんか肌に合わなかったのです。 しかし、この『調べる!、伝える、見せる !』はそんな行儀がいい本とは違い、今までの成果を引用しつつも、独自のまとめ方で「表現」の方法をまとめています。

偶然に図書館でこの本を見つけたのですが、手にとって良かったです。思わぬ収穫がありました。 この本で紹介されていた別の本にも興味引かれるものがあったので、そちらも探してみるつもりです。読んだらここにアップします。

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2009年3月6日金曜日

中公新書『部首のはなし2』

著者:阿辻哲次 ※辻のしんにょうの点は2つ
発行:中央公論新社

以前読んだ『部首のはなし』の第2弾にあたる本です。
中国文化史を専門とする阿辻さんが、部首が持つ意味と、その部首から構成される漢字を紹介。
その紹介は、決して百科事典のように総覧的になっているわけではありません。時に中国の古典から引用し高尚な解説が繰り広げられます。時に自分の体験談から親しみやすいエッセイのような解説が展開されます。時に笑いを含み、時に蘊蓄を含み、時に考えさせられる。そんな1冊です。

『部首のはなし』『部首のはなし2』と2冊続けて読んで、漢字に対する考え方・見方が深まったのを感じます。
「バラしてみる」「消えた部分を補う」「旧字体を考える」……、こんなことが漢字の本来の姿をつかまえコツなのでしょうか。漢字の意味に違和感を感じたら、何かあるはずだと身構える姿勢は少なくともつけることができました。

『部首のはなし』シリーズは終わったわけですが、この阿辻さんの著書はまだまだ存在するようです。探して読んでみようと考えています。まずは図書館で探さないといけないですね。


○本の記録以外のことを書いている自分のブログに、この本で学んだことを書いています。よかったらどうぞ。
 http://tblb.blog.shinobi.jp/Entry/29/

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2009年3月3日火曜日

『大日本字』

著者:大日本タイポ組合
発行:誠文堂新光社

ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、数字、……。あらゆる文字と共に遊び、文字をデザインしている「大日本タイポ組合」という2人組(塚田哲也さんと秀親さん)による作品集です。

この作品の面白さは、具体的な作品を見ないことには伝わりません。公式サイトにもいろいろ載っているのですが、下のサイトに塚田哲也さんと秀親さんへの2人へのインタビューがあり、代表的な作品も紹介されていて雰囲気がよく伝わってきます。

○PingMag「文字の達人、大日本タイポ組合」
 http://pingmag.jp/J/2007/04/20/dainippon-type-organization/

この大日本タイポ組合を知ったのは、パズル雑誌『パズル通信ニコリ』125号がきっかけ。

こうして本で出来上がった作品を見ていると、ただただ圧倒されます。100ページ以上にわたって作品が惜しげもなく公開されています。

完成された作品だけ見てしまうと、アイデアが浮かぶまでの苦労や思いついたときの瞬間、そのときの感動などが忘れられてしまいます。この本ではその苦労や瞬間を一生懸命伝えたい意欲があふれています。僕らは解説を読むことで、その苦労・瞬間を追体験することができます。

言葉遊び、文字遊びなどを楽しめる人ならば、新しい境地へといざなってくれる1冊です。


○大日本タイポ組合 公式ウエブページ
 http://dainippon.type.org/

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2009年2月28日土曜日

サイエンス・アイ新書『マンガでわかる記憶力の鍛え方 苦手な科目の暗記ができないのは? ど忘れをなくす方法は?』

著者:児玉光雄
発行:ソフトバンク クリエイティブ

「記憶力を鍛える」方法について解説した入門書です。
「○○式」のような様々な「記憶術」と呼ばれているものがありますが、そのような「術」を伝授するものではなく、一般的な記憶のメカニズムをわかりやすく解説しています。

今までにこのような「記憶」「暗記」に関する本を読んだことがあると、この本は物足りなく感じるかもしれません。

逆に言えば、今までに類書を読んだことがなければ、「記憶」「暗記」に関する基本事項は一通り身に付く本です。

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ちくまプリマー新書『地学のツボ 地球と宇宙の不思議を探る』

著者:鎌田浩毅
発行:筑摩書房

つい先日、同じ著者の『マグマの地球科学』を読んだばかりですが、意図せず同じ著者の本を手に取っていました。
今年2009年は「国際宇宙年」なので、天文関連の本が増えるだろうとは思っていましたが、地学分野の本が全体に盛り上がりがあるのかもしれません。

この本の内容は、京都大学で行われている「地球科学入門」という講義が元になっているそうです。文系の学生が多く受講しているとのことで、かなりかみ砕いて解説されています。

章立てを目次から引用します。

第1章 地球は生きている ー地震と火山
第2章 地面は動く! 地学におけるコペルニクス的転換
第3章 地球の歴史
第4章 地球変動による生物の大絶滅と進化
第5章 大気と海洋の大循環
第6章 地球の外はどうなっているか ー太陽系と地球
第7章 進化し続ける宇宙への探求

専門が火山学、地質学とのことで、やはりこの内容が少し多めです。でも、全体として大きな流れができており、分量の多さは目次で見るほどには気になりません。

「ちくまプリマー新書」という性格上、難解な表現は出てきません。ですが、内容は本格的です。
教養としての地学を身につけるのにふさわしい一冊です。また、これから地学を学ぶ高校生が予習として読んでおくと、授業の理解が進みそうです。

知的好奇心を刺激するおもしろい一冊でした。

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2009年2月22日日曜日

『エッシャーの描法で不思議な絵が誰でも描ける だまし絵の描き方入門』

著者:杉原厚吉
発行:誠文堂新光社

タイトルのうたい文句の通り、誰でも描けるだまし絵の描き方を解説した本です。

上に挙げたようなような図形が、いわゆる「不可能図形」です。2次元上だからこそ表現できる立体図形のことです。
(今では模擬的に3次元空間上に不可能図形を表現することも行われています。)

この本では、そんな「不可能図形」を分類し、そして誰でも描ける方法を解説しています。
上の図形も、この本に触発されて、そしてなぜかそれをドット絵で表現したくなって描いたものです。

人は選ぶかもしれませんが、こういう図形の心ときめく人が必ずいるのでしょうね。こう書いている僕が、心ときめいて思わず買ってしまったわけですし。こういう本が学校図書館や公共の図書館にあると、食いつく小中高校生が出てくることでしょう。

まだまだだまし絵を描きたいと思っている今日この頃です。


○だまし絵や不可能図形がたくさん掲載されているウエブページ『Planet Perplex』(海外サイト)
 http://www.planetperplex.com/en/index.html

○この本の著者 杉原厚吉さんのウエブページ
 だまし絵に関する論文なども置いてあります
 http://www.simplex.t.u-tokyo.ac.jp/~sugihara/Welcomej.html

○杉原厚吉さんの著書『へんな立体』『すごくへんな立体』

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