著者:みんなの元気を増やす会
発行:アントレックス
【画像なし】
著者:木村紺
発行:講談社
月刊『アフタヌーン』に連載されていたマンガの最終巻です。昨年中に発行予定だったのが、延びて昨日1月23日になったものです。 とっても待ち遠しくて、やっと読める!という想いでページを繰りました。
このマンガに出会えてよかった。 読み終えて、純粋にそう思います。
『神戸在住』の魅力は「リアルなフィクション」だと思っています。 「神戸」という実在の土地が舞台で、実在の書籍・CD・映画が至る場面で登場しているのが、リアルさを支えているとは思うのです。
でも、それ以上に 「独特の手書き文字」が、場の空気を伝え、「独特の擬音語」が場の臨場感を演出して、読み手にリアルさを感じさせているのだと思います。
10巻の感想ではなく、『神戸在住』に対する想いを連ねただけになってしまいました。まあ、こんなのもありでしょう。 気が向いたら続きを書きます。
著者:高屋奈月
発行:白泉社
マンガ喫茶にて全巻読破。 最後3巻(21〜23巻)が特によかったです。 涙ぐんでしまったことも何度か…。
(2010年1月3日追記)
※直接は核心に触れていませんが、クライマックスを予感させる記述をしています。ネタバレが嫌いな方は、全巻読了後にご覧になることを推奨します。
年末年始をかけて再び全巻を読破しました。巻の後半、涙腺がうるうるするのを止められませんでした。
この文章を書いている今、岡崎律子さんの『For フルーツバスケット』を聴いて、再度眼をうるうるさせています。
1回目の読破では気づけなかった視点が自分の中に宿りました。2回目の読破で読みが深くなったのを感じます。かつての自分は読みが浅かった、そう思わざるをえません。
油断すると顔をのぞかせる闇の穴。
すべての登場人物が闇を抱え悩んでいます。コンプレックスやトラウマに苦しんでいます。触れられたくない黒い歴史を持ち、それでも自分を見てほしいともがいています。人に明かせぬ秘密を抱きながらも、同時に自分を理解してほしいと願っています。ただただ愛を渇望しています。
そんな心の闇の象徴が、このマンガの主題である「十二支の呪い」です。
主人公、本田透。
いつも周囲に笑顔を振りまき、悲しんでいる人がいれば共に涙する、心優しい性格の女の子です。
透に出会った人々が、透によって変化していきます。透の優しさによってそっと包み込まれる苦しみ。心の闇を溶かし込んでいきます。未来を見つめる勇気を与えてくれます。
透が行ったのは、比喩で表現するならば「心の治療行為」。かつての僕はこう思っていました。透が心の傷を癒し、キャラクターたちが心の闇から解き放たれ、新たな人生を歩み出す物語だと捉えていたのです。
しかし、それは浅はかでした。
透は心の傷を治したわけではありません。闇の穴を埋めてなんかいません。
透は心の闇と共に生きていく勇気を与えたのです。心の闇という自分の過去を否定するのではなく、すべてを肯定する。悩みをなかったことにするのでも、吹き飛ばすのではなく、共生していく。
食塩に水を注ぐと食塩は溶けて姿がなくなります。しかし、なめれば味はあります。姿は見えずとも、間違いなくそこに存在します。消えてなくなったわけではありません。
理科表現を想起させる「心の闇を溶かす」という表現が、僕の感覚に一番フィットします。
心の闇を溶かし、現在、そして未来を歩んでいく。そんな生き方を透が導いているように見えました。
僕ら読者は、この物語を「神様」の視点で追いかけることができます。神様ですから、1人1人の心の声も聞こえてきます。心の闇も丸裸です。
しかし、心の闇を肯定し、共生していく姿も観察することができます。新しく生まれ変わっていく一部始終を特等席で鑑賞できるのです。
その神様の視点はすべてのキャラクターに平等に注がれます。不幸の底を這いずり回っている姿も、幸せへの路を歩き出す姿も、全員確認できます。
この神様の視点に、作者・高屋奈月【要確認!】さんのキャラクターへの愛を感じます。「私のキャラクターたちは絶対に幸せにしてみせる!」という決意がほとばしっています。コマに描かれた絵・セリフ・モノローグは言うに及ばず、表紙や柱からも愛を感じます。
だからなのでしょう。この『フルーツバスケット』がこんなにも心を打つのです。
1回目の読破のときにも予感めいたものがありましたが、今回確信に変わりました。『フルーツバスケット』は「オールシーズン・マイ・フェイバリット・コミックス」です。
告白してしまうと、1回目・2回目の読破ではコミックスを購入したわけではありません。マンガ喫茶&立ち読みです。
しかし、決めました。絶対買います。手元に置いてたびたび読み返し、心震わせる感動を味わいたいです。
キャラクターたち1人1人の胸の内に「透」というあたたかな灯がともったのと同じように、僕の胸にも「透」という灯がともったようです。
最後に、この「フルーツバスケット」のために岡崎律子さんが作詞作曲したという『For フルーツバスケット』からの引用で締めくくります。
♪Let's stay together いつも
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著者:竹内薫、中村亨
発行:幻冬舎
テレビ番組「たけしのコマネチ大学数学科」に出演している2人の顧問による著書です。 面白かったけど、もうちょっとボリュームが欲しかった気がします。 ビジネス書という位置づけも、ちょっと無理やり?
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