2008年11月28日金曜日

『玄米せんせいの弁当箱』(3)

著者:魚戸おさむ、(脚本)北原雅紀
発行:小学館

「ビッグコミックオリジナル」に連載中の漫画です。

「食の安全」「食の危機」という観点で貫かれた前半3話に感心させられました。
「食の安全」「食の危機」というと、残留農薬や有機栽培などの話だけに傾きがちです。
ですが今回は、それだけにとどまらず、「作っている人の顔が見えること」「和食の調理法は有害物質を取り除くという点で優れていること」「食料自給率の低下が招く食料危機」など視野の広さをうかがえます。
コミックバンチに連載中の『コンシェルジュ』にも同テーマの話があり、それにもかなり感心させられました。ですが、今回はそれを凌ぐものであったと言っていいでしょう。
日本だけで供給できる献立のアイデアには一本取られました。「この献立の大半は輸入物だ」などと語るより、よっぽど説得力があります。

取材や勉強・研究には大変苦労しているような気がします。ぜひがんばっていただき、目からうろこが落ちるような作品を読んでいきたいです。

2008年11月27日木曜日

『図解 田中ウルヴェ京流 本番に強くなる コーピングの教科書』

著者:田中ウルヴェ京
発行:インデックス・コミュニケーションズ

感情をコントロールする技術=「コーピング/COPING」について解説した本です。

著者はストレスを6つのパターンに分類しています。その6つとは…
 ○イライラ型
 ○オドオド型
 ○クヨクヨ型
 ○モンモン型
 ○ヘトヘト型
 ○ムカムカ型
です。
この6つのストレスパターンそれぞれに行動・思考パターンがまとめてあり、効果的なセルフトーキングもしっかり書かれています。
6つに分類されたストレスパターンに興味を引かれました。もう少しこの分野について勉強してみようと思います。

2008年11月23日日曜日

『知事、まさか今夜もピザですか!?』

著者:吉川敏夫
発行:双葉社

東国原宮崎県知事の政務秘書である吉川さんによるルポでありエッセーであり備忘録であるような本です。
政務秘書といっても「そのまんま東」時代からの弟弟子のような人です。26年も連れ添っているというから驚きです。

26年の重みはやはり大きいものがあります。どんな優秀なライターであってもこうは書けないでしょう。
選挙戦の頃の話や現在の激務だけでなく、日常の生活や些細な言葉(そこに本音が隠れていたりします)、また、将来の展望まで流れるような勢いでまとめ上げられています。

面白い本でした。「自分をプロデュースする」ということを考えさせてくれました。

2008年11月21日金曜日

『ボクらの平成20年史』

編集:田中妙子
発行:晋遊舎

平成元年から20年までを一気に振り返ることのできる1冊です。事件や出来事だけでなく、音楽・映画やマンガ・アニメなどのエンタメのデータも豊富に掲載されています。

「こんなことあったな〜」とか「これってこんな前だったっけ」とか懐かしい話題が多く、非常に楽しめました。
周囲の人達に見せても同じような反応で、話のタネにももってこいです。

テーマごとにまとめられたコラムも充実していて、ただの百科事典的ではないつくりになっています。平成という時代を多角的にとらえていて興味深いです。

本屋で見掛けない本だったので、ネット注文で購入しました。中身を見ずに買うのは怖いのですが、これは買って正解でした。

2008年11月17日月曜日

『あんまりな名前』

著者:藤井青銅
発行:扶桑社

「南あわじ市市市」「トゲナシトゲトゲ」など様々な物(動植物・町などなど)に付けられた「あんまりな名前」を次々と紹介していく本です。
面白かったです。始点のユニークさもさることながら、文章のセンスにも光るものを感じます。
他にも面白そうな本を書いているようです。見つけて読んでみようと思います。

2008年11月10日月曜日

『生協の白石さん 木漏れ日』

著者:白石昌則
発行:講談社

『東大生が教える! 超集中術』

著者:石井大地、小平翼、難波紀伝
絵:平良さおり
発行:ダイヤモンド社

2008年11月9日日曜日

『脳と心を味方につける マインドハックス勉強法』

著者:佐々木正悟
発行:日本実業出版社

2008年11月8日土曜日

2008年11月7日金曜日

2008年11月6日木曜日

講談社現代新書『デジカメに1000万画素はいらない』

著者:たくきよしみつ
発行:講談社

2008年11月4日火曜日

ちくまプリマー新書『受験生のための一夜漬け漢文教室』

著者:山田史生
発行:筑摩書房

父が娘に漢文を一夜漬けで教える様子から、漢文を学ぼうという主旨の一冊です。センター試験程度ならお釣りが来ると、お父さんは娘に豪語します。

ただの受験参考書と違うのは、漢文の訓読の前に「日本人が漢字を受け入れるまで」「感じの特長」「やまと言葉とから言葉」などの素養・常識の部分にページを割いているところでしょう。お父さんの口を借りての筆者の主張も納得いくものでした。

読み物としては面白いのですが、途中の文法解説の部分は冗長の感は否めません。この本が必要な層には届かないでしょう。もう少し読みやすければ、周囲に勧められたのでしょうが。

あとはこの娘さん、とても優秀です。よく出来たお子さんです。訓読なんかすらすらできているのに、なんで一夜漬けしていたんでしょう。