2008年8月30日土曜日

『心に響くドラえもん名言集ドラことば』

編集:小学館ドラえもんルーム
監修:藤子プロ

2008年8月17日日曜日

『金魚屋古書店』(7)

著者:芳崎せいむ
発行:小学館

『数学ガール/フェルマーの最終定理』

著者:結城浩
発行:ソフトバンククリエイティブ

本屋を覗いたら、平積みになっていて思わず購入。ちょっとだけ読もうと思ったら、勢いで読み切ってしまいました。

群・環・体を実験的・作業的に捉らえていくくだりもすごかったのですが、やはりクライマックスのフェルマーの最終定理は「すごい!!」の一言に尽きます。
「1986年の風景」と題して、その時点で判明している(証明されている)ことから、論理的に導かれることを明確に示し、その1つ1つの項目について、ワイルズの証明(のミニチュア版=特殊な楕円曲線の例)を追い掛けています。

時を忘れて読めました。これだけの内容をさわやかに青春小説という形でまとめ上げる著者の表現力に脱帽です。

前作の『数学ガール』を読んで、次回作が出るなんて思ってもいなかったので、うれしいサプライズでした。
次も期待していいのでしょうか? 楽しみが1つ増えました。

2008年8月15日金曜日

『玄米せんせいの弁当箱』(2)

著者:(画)魚戸おさむ、(脚本)北原雅紀
発行:小学館

後半3話の『弁当の日』の話が秀逸です。
皆で一品ずつ持ち寄る「弁当の日」から、弁当・料理を作ることの重要性を訴えます。弁当・料理を作ることで企画力・段取り力・自己管理力、そして何よりも他人を思いやる想像力が培われると劇中で主張しています。
それらのメッセージをすべて込めた『弁当を作る』と題された詩には、心を打つ強いメッセージ性があります。ここで引用できないのですが、ぜひ見てほしい一篇です。

なお、『体からの便り』〜『お茶碗の中の未来』も含蓄あるお話です。こちらもお勧めです。

それにしても、帯に書かれた次の文言には驚きました。
試し読み大歓迎[書店の皆様へ]この商品は試し読み大歓迎作品です。ビニールパックをかけないでください。
自信があるからこそ「作品」を「商品」として多くの人に見てもらいたい、そんな編集部のこだわりが感じられる一言です。
こういう「作品」であると同時に「商品」であろうとする姿勢には共感を覚えます。ぜひがんばってほしいものです。

『エンカウンターで学級が変わる ショートエクササイズ集 Part2』

監修:國分康孝
発行:図書文化社

『ファミダス ファミコン裏技編』

著者:鴫原盛之
発行:マイクロマガジン社

2008年8月14日木曜日

2008年8月13日水曜日

『図解 カリスマ家庭教師榎本勝仁の文房具フル活用術』

著者:榎本勝仁
発行:辰巳出版

数ある勉強法の本の中でも、文房具などの「道具」に特化した本です。
どこかで読んだり、聞いたような方法が多いのですが、このような本を手にしたことのない人には新鮮に映るかもしれません。こういう外的要因でやる気を出してくれるなら、こんなにありがたいことはありません。

あとは本のタイトルが……。「カリスマ家庭教師」と言われても、申し訳ないですが「誰?」としか思いようがなく、ビジネス書ブームを悪く引きずっている例だと感じました。

集英社新書『感じない子ども こころを扱えない大人』

著者:袰岩奈々
発行:集英社

想像以上に面白い(失礼!)本でした。

「相手の気持ちというのは、自分の感情を手がかりにして理解するものだからさ」
「おわりに」に書かれた後書きの一文です。筆者のご主人の言葉らしいのですが、この一言がこの本のすべてを表しているように思います。

筆者の実践的な経験−カウンセリングや研修会、子育て−から沸き起こっている1つ1つの言葉に説得力があります。

自分の中で整理されていないことがたくさんあります。
それでもお勧めできる内容と説得力があります。お父さん・お母さん、教育関係者など、幅広く子どもに関わる人は必読の一冊です。

2008年8月9日土曜日

『別冊 図書館戦争Ⅱ』

著者:有川浩
発行:アスキー・メディアワークス

ついにシリーズ完結です。
完結編にふさわしく小気味よく登場人物たちが幸せになっていき、幸せをいっぱいもらった気分です。
素直じゃないあの2人も結ばれました。予想通り、掌を返したかのようにベタベタです。それもたまらなくほほえましいです。

別冊の2冊の表紙のデザインも、ハートとダイヤです。スペードとクローバも出版されないかと、ちょっと期待している自分もいます。なんせ、別冊の方ではあのカップルとあのカップルが登場してないし…。

こっぱずかしい場面もありましたが、楽しかったです。『阪急電車』から始まって、『図書館戦争』シリーズにたどりついたわけですが、「出会えてよかった」心の底からそう思います。