2010年2月7日日曜日

『Twitterの本』

著者:関根元和、上野祥子、秋田真宏
発行:インプレスジャパン

 

 ツイッターの一般的な使い方から便利なツールの紹介、そしてツイッター関連のプログラミングに至るまでを解説した本です。ツイッターを使い始めて、そろそろ次のステップに進みたい人が読むのに適しています。

 一番の見所は、本全体のおよそ半分を割いているプログラミングの部分です。
 ツイッターには本家のサイト以外にも、ユニークなサービスや便利なツールがたくさんあります。それは一般のユーザーが作ったものばかりです。一般ユーザーが作ったサービスやツールが、ツイッターの魅力をますます高めています。
 そんなサービスやツールの誕生の背景には「Twitter API」の存在がかかせません。「Twitter API」とは、ざっくり書けば、サービスやツールを作りやすくするための仕組みです。
 この本では「Twitter API」の初歩から解説がなされています。「Twitter API」でどんなことができるのか。奥深さを覗けます。いくつもプログラムの例が登場し、真似しながらプログラム作りを学ぶことができます。
 この『Twitterの本』だけで複雑なサービスやツールを作ることはできません。しかし、入り口となることは間違いありません。この本を導入として、別の本で本格的に勉強していくのも悪くないでしょう。

 昨年末以来、ツイッター関連本を順番に読んでいるところです。片っ端から図書館で予約して手に取っています。その目的は「ツイッター布教用の本」を見つけるため。一通り口で説明して興味を持たせた後、「あとはこれを読むといいよ」とポンと渡せば、ツイッター世界にズブズブと引きずり込んでくれるような、そんな虫のいい本に出会うためです。
 最初の数ページを読んで「ああ、ツイッターって面白そうだな」「ちょっと試しにやってみようかな」と思わせる記述力。ツイッターにポジティブな感想を抱かせ、背中を押してくれる表現力。そんな力を持った本があれば、何冊も買って布教用に配れるのにと思っています。

 この『Twitterの本』の対象が、ツイッターも知らないような完全初心者ではなかったので、布教用にはなりません。初心者の段階から次のステップに進みたい人に向けて書かれているようです(勘違いだったらゴメンナサイ)。
 脱初心者を目指す人、ツイッタープログラミングに挑戦したい人は、この本を読んでみたらいかがでしょうか。

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2010年2月5日金曜日

『〈免疫力アップ〉痛みが取れる! からだ快適! 爪もみ&経絡マッサージ』

著者:福田稔
  (監修:福田稔、指導:渡邉まゆみ・大内晃一)
発行:日本実業出版社

 

 症状別にツボ押しのポイントを解説した本です。
 この本の最大の紹介は、ツボ押しによって改善されるという症状を、そのまま列挙していることでしょう。
 第1章は「免疫と経絡の基本」と称して、ツボ押しのための前提知識が語られます。症状別のツボ押しの解説が始まるのは第2章からで、第7章まで続きます。

▼第2章 すぐに使えるツボ
風邪、せき、のどの痛み、口内炎、鼻水・鼻づまり、疲れ目、ドライアイ、めまい・立ちくらみ、じんましん、花粉症、アトピー、脚のむくみ、こむら返り、二日酔い、集中力アップ

▼第3章 痛みとこりをスッキリ
片頭痛、肩こり、首のこり、腕のこりとしびれ、腰痛、膝の痛み、坐骨神経痛、歯痛

▼第4章 ストレスの諸症状を改善
不眠、円形脱毛症、顔面のけいれん、胸の痛み、ストレス性の胃炎、ストレス性の下痢、疲労・倦怠

▼第5章 女性の症状と美容のツボ
月経痛・月経異常、不妊症、のぼせ、冷え性、更年期障害、痩身、吹き出物、肌荒れ

▼第6章 消化器系と循環器系の症状
低血圧症、高血圧症、静脈瘤、胃もたれ、吐き気、食欲不振、便秘、痔・脱肛

▼第7章 35歳からの症状
四十肩・五十肩、高血糖、高脂血症、通風、歯周病、難聴・耳鳴り、尿漏れ・頻尿、脳の老化防止

 1つの症状につき見開き2ページが割かれています。冒頭には、症状の原因と解説、生活改善やツボ押しによる対処法が文章で示されます。次ページには、「どの位置を、どのようにツボ押ししたらいいのか」が写真を交えて懇切丁寧に解説されています。
 合間合間には「からだ快適マッサージ!」のコーナーが存在します。肩こりや首のこり、代謝や血行促進の改善を図るマッサージなどが紹介されています。

 本書でツボの考え方をはじめて知ることができました。
 身体中にはりめぐらされている神経。迷路のように広がっています。その迷路上にある神経を刺激すると、通路上の各部位も信号によって刺激されます。この刺激が血の巡りを促進し、免疫力向上を促します。この刺激を効率よく行えるポイントが「ツボ」であるとのことです。

 全体を通して手抜きのない丁寧な作りです。とにかく写真が豊富です。ツボ押し初心者にもわかりやすい文章と写真に好感を持てます。
 ツボ押しをしたからといって、症状の改善が劇的に進むことはないでしょう。けれども、症状の進行を遅らせる程度の働きはあるでしょうし、なんといってもツボ押しにお金はかかりません。「タダ」なのがうれしいです。
 そして、ツボ押しを心がけることは、生活そのものを見直すきっかけにもなります。
 先に挙げた症状があり、なんとか克服したい!改善したい!とお考えなら、手にとってはいかがでしょうか。読みやすさの点において、オススメできる本です。

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