著者:岡田斗司夫
発行:新潮社
オタキング(「元」とつけるべき?)こと岡田斗司夫さんの本です。昨年『いつまでもデブと思うなよ』で話題になった方です。昨年のこの本がきっかけでいろいろなメディアに登場していました。
メディアへの登場を見ながら、頭の切れる人なんだろうなあと思っていました。メディアに合わせて自分の立ち位置を適切に買えていた気がするのです。
さて今回読んだ本ですが、読んでいて痛快でした。
漠然と考えていた「オタク」に対する違和感の謎が解けた気がします。
オタクに対して偏見を持つ気はありません。
けれども、僕の中で新人類的な、いわゆる「アキバ系」「萌え」に代表されるようなオタクと、昔かたぎなオタクは異質の存在に感じられていたのです。
この本を読んで、歴史的な経緯まで含めて、謎が解けました。霧が晴れてすっきりした気分です。
オタクの「第一世代」「第二世代」「第三世代」という分類も合点がいったし、SFオタクの変遷を解説しながら今後の社会を占うくだりも、なるほど!と膝をたたきました。
満足しました。岡田さんの他の本も読んでみたくなりました。