著者:関根元和、上野祥子、秋田真宏
発行:インプレスジャパン
ツイッターの一般的な使い方から便利なツールの紹介、そしてツイッター関連のプログラミングに至るまでを解説した本です。ツイッターを使い始めて、そろそろ次のステップに進みたい人が読むのに適しています。
一番の見所は、本全体のおよそ半分を割いているプログラミングの部分です。
ツイッターには本家のサイト以外にも、ユニークなサービスや便利なツールがたくさんあります。それは一般のユーザーが作ったものばかりです。一般ユーザーが作ったサービスやツールが、ツイッターの魅力をますます高めています。
そんなサービスやツールの誕生の背景には「Twitter API」の存在がかかせません。「Twitter API」とは、ざっくり書けば、サービスやツールを作りやすくするための仕組みです。
この本では「Twitter API」の初歩から解説がなされています。「Twitter API」でどんなことができるのか。奥深さを覗けます。いくつもプログラムの例が登場し、真似しながらプログラム作りを学ぶことができます。
この『Twitterの本』だけで複雑なサービスやツールを作ることはできません。しかし、入り口となることは間違いありません。この本を導入として、別の本で本格的に勉強していくのも悪くないでしょう。
昨年末以来、ツイッター関連本を順番に読んでいるところです。片っ端から図書館で予約して手に取っています。その目的は「ツイッター布教用の本」を見つけるため。一通り口で説明して興味を持たせた後、「あとはこれを読むといいよ」とポンと渡せば、ツイッター世界にズブズブと引きずり込んでくれるような、そんな虫のいい本に出会うためです。
最初の数ページを読んで「ああ、ツイッターって面白そうだな」「ちょっと試しにやってみようかな」と思わせる記述力。ツイッターにポジティブな感想を抱かせ、背中を押してくれる表現力。そんな力を持った本があれば、何冊も買って布教用に配れるのにと思っています。
この『Twitterの本』の対象が、ツイッターも知らないような完全初心者ではなかったので、布教用にはなりません。初心者の段階から次のステップに進みたい人に向けて書かれているようです(勘違いだったらゴメンナサイ)。
脱初心者を目指す人、ツイッタープログラミングに挑戦したい人は、この本を読んでみたらいかがでしょうか。
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